資格勉強のやり方がわからない。教えてほしい。
一発合格のための勉強法を知りたい。
こうした疑問に難関資格合格者が答えます。
資格で成功するには、資格をとること、実務を身につけること、集客することの3つの要素が重要ですが、資格をとることはこれらの中でも1番簡単です。
というのは、資格勉強は努力を継続すれば合格できるからです。
資格勉強には王道の勉強法があり、これを知っているのと知らないのとでは全然違ったものとなりえます。
例えば、高等教育でやってきた勉強のやり方(予習・聴講・復習)を引きずっているようではいつまでも合格の道は遠いでしょう。
そこで、本記事では、資格勉強をこれから始める方に資格勉強の勉強法のやり方とコツを解説しています。
本記事を読めば難関資格であっても正しい勉強法で最短で合格できるでしょう。
目次
1.資格勉強の勉強法を図解で解説
資格勉強の勉強法を図解で解説します。
上図のとおり、「①俯瞰(ふかん)」「②仰視」「③反復」の3つで構成されます。
筆者が生み出した勉強法ですが、独自性が高いというものではなく、受験機関でも似たような勉強法をすすめているようです。
このことからも、勉強法と言うのはすでに確立されているようであり、王道のものがあるといえます。
勉強の流れは、「俯瞰(ふかん)」「仰視」「反復」の順番で進みます。
以下、順番にくわしく説明します。
①俯瞰(ふかん)
「俯瞰」とは高いところから見下ろすという意味です。
「俯瞰」では、個別1から個別nで構成された全体(試験範囲)をざっと簡単に見通します。
わからないところで立ち止まらず、短時間で全体を見とおします。
読み流したり、聞き流したりするイメージです。
たとえば、通信講座の入門動画の聞き流しがあてはまります。
最初に全体を見通す理由は大きく2つあります。
■最初に全体を見通すことにより、勉強のスケジューリングが立てやすくなる ■最初におおざっぱでも目を通すことで、次の仰視の作業がやりやすい
いきなり、単元ごとに丁寧に勉強するとゴールが見えず、途中で挫折しやすくなります。
一方、あらかじめ全体を見通せば、スケジューリングもたてやすく、次の仰視の作業である丁寧な勉強も敷居が下がります。
今ではスマホ1つで見放題の時代ですから、この勉強方法は現代にあっているかなと思います。
②仰視
「仰視」は、知識を吸収し(インプットし)、吸収した知識の定着を確認します(アウトプット)。
資格試験の勉強の場合には、インプットは覚えること、アウトプットは問題を解くことです。
これを個別に行います。
個別1から個別nまでこのインプットとアウトプットを行うことがセットです。
この作業で用いるのは、基本書と、問題集と、レジュメです。
仰視では、分からないところがあっても気にせず次へ進めていくことがポイントです。
1回で分からないところがあっても、この後につづく「反復」で分かればよいので先へどんどん進みましょう。
わからないところがあるたびに詳しく調べて理解しようとすると時間がかかってしまい非効率になってしまいます。
③反復
「反復」は、セットを何度も繰り返し行います。
反復では、分かったところは省略して、分からないところだけを繰り返しおこないます。
分からないところはしらみつぶしでつぶしていきます。
これにより時間を短縮できます。
そしてこの作業を何度も繰り返し行うことにより、分からなかったところも分かるようになっていきます。
例えば分からないところがこういう考え方で分かった場合、その考え方が別の分からないところにおいても通用する場合があり、連鎖的に分からないところが分かるようになっていきます。
イメージとしては点と点がつながって線ができネットワークができあがるような感じです。
反復は1回で終わらせず、何度も繰り返しやっていきます。
④資格勉強の勉強法の具体例
ここで、具体例を用いて説明します。
特定の資格の具体例だと専門的すぎてよく分からない方も多いと思います。
ここでは、簡単に勉強の対象を受験数学として説明します。
受験数学をで説明していますが、受けようとする難関資格にあてはめればOKです。
受験数学の知識がほぼゼロである場合を例としてイメージ図を説明します。
受験数学では、「三角関数」「指数・対数関数」「微分・積分」「整列」「ベクトル」「集合と論理」「2次関数」「確率」「整数」「図形」の10個の分野で構成されています。
このそれぞれの分野が「個別」に相当します。
そうすると、この例ではn=10です。
①「俯瞰」
この作業では、この10個の分野をざっと簡単に見通します。
この過程では、例えば、「面白いほどわかる~の本」や「漫画でわかる~の本」などの入門レベル分かり易く書かれているものを使用して軽く読み流したり、通信講座の入門講座を軽くながし見します。
この時、入門レベルであってもすべてを分かろうとする必要はありません。
②「仰視」
「仰視」では、各分野について必要な知識を覚え(インプット)、覚えた知識が定着しているか確認します(アウトプット)。
このとき、使用するものは、教科書、受験生の使用率が高い参考書、問題集の3点です。
受験生の使用率の高い参考書を読んで問題集を解いていきます。
教科書は、辞書代わりに使います。
これを、「三角関数」「指数・対数関数」「微分・積分」「整列」「ベクトル」「集合と論理」「2次関数」「確率」「整数」「図形」について行います。
これを一単元ごとにすべてのインプットとアウトプットをすませます(セット)。
③「反復」
上記の3点を使用して「三角関数」→…「図形」の順序でインプットとアウトプットのセットを繰り返します。
例えば、問題集で分からないところにしるしをつけておき、しるしをつけたところだけ繰り返し行います。
そして、分からないところは「教科書」と「参考書」で確認します。
この繰り返しによって、分からないところも連鎖的に分かるようになります。
2.資格勉強の計画スケジュールの立て方
計画スケジュールは簡単にたてることができます。
上記ステップ(「俯瞰」「仰視」「反復」)ごとに時間配分を決定します。
時間配分の目安は、「俯瞰」:「仰視」:「反復」=1:3:8です。
例えば、1年間勉強をするのであれば、各ステップの時間配分は以下のとおりとなります。
- 「俯瞰」:1か月
- 「仰視」:3か月
- 「反復」:8か月
勉強開始時期から試験日までの期間を計算し、そこから「俯瞰」「仰視」「反復」の各ステップの時間を割り当てればOKです。
3.資格勉強に必要な勉強道具
資格勉強に必要な勉強道具は必要最小限のものでOKです。
揃えておきたい勉強道具は以下の5つ。
- ⓵ボールペン(黒・赤・青。直径0.03mmは書き込み用。直径0.05mmは殴り書き用。)(インプット用・テキスト書き込み)
- ⓵シャーペン(本番用)
- ②消しゴム(本番用)
- ④裏紙(A4用紙・ラクガキ帳など)(インプット用・アウトプット用)
- ⑤蛍光ペン(インプット用・テキスト書き込み)
全てダイソーで揃えることができます。全てまとめて揃えたら一気に勉強にとりかかりましょう。
ノート・バインダー・ルーズリーフ・付箋など他に勉強道具は不要です。
基本この5つだけでOKです。筆者は勉強道具はこれのみで弁理士試験(短答・論文必須・口述)に一発合格しました。
4.資格勉強に必要なテキスト・教科書・参考書
資格勉強は独学でも通学講座でもなく通信講座をおすすめします。
理由は、通信講座を利用すれば自分のペースに沿って効率よく勉強できるからです。
また、独学と異なり、通信講座であれば講師の講義に従ってやれば合格への道もぐっと近くなります。
特に論述試験がある場合、独学では相当難しいといえます。
しかし通信講座だと費用が高くなりますが、今では一昔前の予備校講座とくらべて半額程度でそろえられます。
通信講座のおすすめは資格によってまちまちです。
おすすめの通信講座についてはこちらで解説しています。
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5.資格勉強の勉強法のノートの作り方
資格試験の勉強法のノートの作り方について解説します。
ノートと言ってもルーズリーフなどは不要です。
ノートは基本書に併用する形として、基本書に直接書き込むことをおすすめします。
というのもノートにメモを書いておくと、見直すときに基本書とノートの2つとなり、不便になります。
見直すのはできれば1冊であるのがベストです。
そこで、ノートを用意せずに、基本書にメモを書き込むような形にします。
オリジナルノートを作成して何度も繰り返し見直します。そうすると、記憶の定着も効率よくアップします。
そうすると、持ち歩きも便利ですし、試験直前の確認も1冊だけで済みます。
ノートは作らず、基本書に書き込む癖をつけるようにしましょう。
ここで、基本書にメモを書く場合には、赤ペン・青ペンといった色ペンを活用してカラフルにすれば見直しやすくなります。
6.資格の勉強法では過去問はすぐやりましょう
過去問は資格試験の勉強に必須アイテムです。
これをしっかりとやるのとやらないのでは合否に大きく影響します。
よく過去問を最後の力試しの位置づけにやる人がいますが、もったいないです。
すぐにでもやりましょう。
やるタイミングは「俯瞰」「仰視」「反復」のうちの「仰視」のアウトプットのところです。
「仰視」で一単元ごとに過去問集の問題を解いていきましょう。
ここでわからなくても飛ばして次に進めましょう。
「反復」で過去問集も繰り返しわからないところがなくなるまで解いていきます。
資格の場合には問題集は過去問集だけでOKです。
6.資格試験ごとの勉強法のまとめ
以上、資格の勉強法を紹介しました。
合格への道は早めにフットワークを上げることです。すぐに勉強にとりかかりましょう。
各資格の勉強時間・勉強法はこちらでも解説しています。
・弁理士
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