司法書士 資格

司法書士の年収の現実は?平均年収が安すぎる理由は?

悩んでいる人
 司法書士の年収は高収入のイメージがあるけど現実はどうなのだろうか。 ネットでは年収は意外と低いと言われるけど…。
こうした疑問に答えます。結論から言うと、以下のとおりとなります。

  • 司法書士の平均年収は士業の中では低い
  • 勤務司法書士の平均年収は低い
  • 独立した司法書士の上位10%以上は年収1000万円以上

本記事ではさらに深堀して司法書士の平均年収と高年収の稼ぎ方について解説していきます。

これから司法書士を目指そうと考えている方に参考になるでしょう。

司法書士の平均年収の現実は低いのか?

日本司法書士会連合会の司法書士白書の調査によれば、司法書士の年収は200~499万円が最も多く、年収750万円以下の割合が過半数を占めています。

決して士業の中では平均年収は高くない数字といえます。

ただし出展の情報は少し古い情報ですので現在の司法書士の年収の現実はどうなのか。

こちらの動画によれば司法書士の平均年収は400~600万円と言われています。

一方で他の士業の年収と比較した場合はどうなのか。

第1位 弁護士 1,000万円
第2位 公認会計士 900万円
第3位 税理士 700万円
不動産鑑定士 700万円
弁理士 700万円
第6位 司法書士 600万円
行政書士 600万円
第8位 中小企業診断士 500万円
社労士 500万円
第10位 宅建士 400万円

司法書士の資格の難易度は税理士や弁理士と同等と言われているので、難易度のわりに年収は見合っていないように思われます。

もしどうしても司法書士になりたいというわけではなく、あなたが高年収の士業を目指したいと思うなら、同じくらいの難易度の弁理士をおすすめします。

 

ただし、司法書士の中には、年収1000万円以上も稼いでいる方もいらっしゃいます(17.5%)。

そうすると、勤務司法書士と独立司法書士で年収に格差があるのか。

以下に深堀していきます。

勤務司法書士の平均年収の現実は?

勤務司法書士の平均年収は残念ながら低いと言わざるをえません。

 

 司法書士になっても初年度の年収は350万円ほどのようです。
 なかには司法書士の年会費は事務所が払わずに自分で払わないといけないところもあるようです。
 昇給もあるようですが、年収はよくて360~600万円あたりが相場のようです。
 
 参考:「実は稼げる!!司法書士の年収!」
 ただし、司法書士の事務所の中には、500~700万円ほどの年収も見込めるようです。
 これから司法書士事務所に転職する場合には、同業の知り合いや司法書士に精通した転職エージェントに相談して転職をすすめることがおすすめです。

勤務司法書士は都市部と地方で差はあるのか?

 参考:「これが司法書士の年収!リアルを知り尽くした現場の人間が語る」
 ここで都市部と地方部で年収に差はあるのかについて補足しておきます。
 都市と地方では月給に2~3万円の差があるようです。
 ただし、都市と地方では物価なども大きく異なりますので2~3万円程度の開きなら特に格差があるようなものではないと思います。

独立した司法書士の平均年収

では独立した司法書士の年収はどうなのか。

さきほどの司法書士白書の年収情報で低い年収に偏りがある要因は勤務司法書士の年収が低すぎることにあると考えられます。

一方で、年収1000万円以上の割合は10%以上あることから高年収の割合は比較的高いと考えられます。

実際に司法書士で年収1000万円を超えることはむずかしくないようです。

だいたい10人に1人以上は年収1000万円以上を稼げるということになります。

ここで、士業はマーケティングに長けている方が少ないこと、さらには士業の年齢の割合は高齢の方が多いことから、体力のある若い30代でもマーケティングをうまくやればこの10人に1人の割合に到達することはそれほど難しくはないといえるでしょう。

 

実際に行政書士の話ですが、同業者のライバルのレベルは相当低いようです。

参考:「行政書士が3年以内に廃業する理由 行政書士杉井法務事務所 営業コンサル部門
また、司法書士事務所はほぼ一人事務所が多く、人件費はかからないので年商がほぼ年収につながることが多いです。
このため、あなたが司法書士を目指すのであれば、まずは2~3年程度司法書士事務所に勤務して実務能力を身につけてそこから独立開業を目指すことをおすすめします。
では司法書士が独立開業で年収を稼ぐために何をやるべきか。

司法書士が開業して年収を稼ぐためにやるべきこと

やるべきことは以下の2つです。

  • 司法書士試験に時間をかけすぎず最短で合格すること
  • マーケティング能力を身につけること

順番に解説します。

①司法書士試験に時間をかけすぎず最短で合格すること

司法書士士試験に合格することは単なる通過点にすぎません。

司法書士試験に合格してからが本当の闘いが始まります。独立開業で成功することのほうがはるかに難しいからです。

このため、資格試験は時間をかけすぎず、最短で合格することをおすすめします。

司法書士試験は独学では難しいため、通信講座を利用して効率よく勉強することがおすすめです。

なぜ通学講座ではなく、通信講座を利用すべきかというと、自分のペースで勉強しやすいからです。

本メディアでは資格試験の勉強法と司法書士のおすすめの通信講座を紹介していますのであわせてご参考に。

司法書士試験の勉強時間は最短1000時間で合格可能って本当?徹底解説

続きを見る

2023年最新】予備試験・司法試験通信講座のおすすめと比較は?失敗しない選び方も解説

続きを見る

 司法書士試験は1~2年で合格すべきであり、資格をとっていない方は今すぐにはじめるべきです。

②マーケティング能力を身につけること

司法書士の資格をもっているならマーケティング能力を身につけてください。

マーケティング能力とは、たとえば、Webから集客したりすることです。

とはいってもマーケティングのスクールなど入る必要はなく、基本的な集客方法を身につければOKです。

司法書士の同業者は40代以上が多く、マーケティング能力がそれほど身についていない方が多いため勝機は十分にあるといえるでしょう。

独立開業してからでは遅すぎだと思うので、試験勉強と並行しながらマーケティング能力をみにつけることをおすすめします。

-司法書士, 資格