弁理士の難易度は高そう… 弁理士になりたいけど無理なのかなあ?
こうした疑問に答えます。
弁理士試験は、知的財産に関する法律を専門とする資格試験であり、合格するためには高度な専門知識と豊富な実務経験が求められます。
しかし、具体的にどのくらいの難易度があるのでしょうか?
この記事では、弁理士試験の難易度について詳しく解説します。
記事の信頼性
本記事の信頼性(この記事を書いている人)
・通信講座を利用して1年弱の勉強量で難関資格(弁理士)を突破。
・資格勉強の勉強法を公開してバズり1日に3万PV達成。
・資格勉強の勉強法を資格スクエアチャンネルに出演して公開。
記事の構成
1.弁理士試験とは
2.弁理士試験の難易度はどれくらい?
3.弁理士の合格率はどれくらい?
4.弁理士試験の出題傾向と対策は?
5.弁理士試験合格者の筆者の体験談
弁理士試験とは
弁理士試験とは、知的財産に関する法律を専門とする資格試験のことです。
弁理士は、特許や商標などの知的財産権の専門家であり、企業や個人からの依頼に応じて知的財産の取得などの業務を行います。
弁理士試験は、国家資格の一つであり、法律知識や専門知識、実務能力などが試されます。
通常、合格には高度な専門知識と豊富な実務経験が必要であり、合格率は低くなっています。
弁理士は、知的財産に関する業務を行うことができるだけでなく、公認会計士や税理士と並ぶ高収入職業の一つとしても知られています。
弁理士試験の難易度と合格率ってどれくらい!?
弁理士 | 公認会計士 | 司法書士 | 税理士 | 司法試験予備 | |
---|---|---|---|---|---|
偏差値 | 75 | 77 | 76 | 75 | 75 |
受験資格 | なし | なし | なし | あり | なし |
※(参考:資格の取り方)
一見すると他の資格と大差なく、弁理士の資格も難関に思われます。
ただし、弁護士の場合には、司法試験予備試験にくわえて、さらに2回試験があったり、税理士の場合には、受験資格があったりするためこれらの資格と比べると弁理士の資格をとることの敷居は低いです。(弁理士の受験資格はなし。誰でも受験可能。)
弁理士試験の合格率はどれくらい?
※参考:特許庁HP
2013年と2014年度では合格率が極端に下がっています。
これは2013年度から、短答試験と論文必須試験の難易度が上がったためです。
この傾向は現在まで続き、今は合格率が7~8%くらいが現状です。
そうすると、弁理士の試験はやはり難しいのではないかと思われるかもしれません。
しかし、これらのデータは忘れてください。
ここからが本内容のポイントです。
弁理士試験の難易度と合格率はぶっちゃけ気にしなくてもよい理由
なぜ難易度を気にする必要はないのか。
理由は以下のとおりです。
ポイント
①.受験生の年齢層が高すぎるから
②.受験生のほとんどが働きながら勉強をしているから
③ 口述試験が簡単になったことにより運の要素がなくなったから
④.勉強のための努力の方向が明確過ぎるから
①~④についてさらに深堀すればあなたは難易度を気にしない理由がわかるでしょう。
①受験生の年齢層が高すぎる
弁理士 | 公認会計士 | |
---|---|---|
合格者の平均年齢 | 37.6歳 | 25.2歳 |
※(平成30年度弁理士試験志願者統計)。
上の受験生の年齢の比較を見ると、弁理士の平均年齢は相当高いことがわかります。
37歳と25歳では、どちらが受験勉強に有利でしょうか。
それは圧倒的に25歳です。
大学を卒業して間もないので勉強を継続できる力もありますし、記憶力なども若い方が有利です。
一方、30代後半ではなかなか試験勉強にとりかかっても合格しにくいのが実情です。
そうすると、弁理士試験の難しさは、試験自体の難しさよりも年齢が高いことが大きな要因と言えるでしょう。
さらに、他の士業と同じ基準で弁理士の難易度をはかることはナンセンスであり、難易度ランキングは気にしなくてもよいといえるでしょう。
②弁理士試験では受験生のほとんどが働きながら勉強をしている
統計でみると、平成30年度弁理士試験の受験生3977人のうち、約8割が社会人です。
つまり、受験生のほとんどが働きながら試験勉強をしています。
なかなか受からないのは当然です。
これに対し、公認会計士などの他の士業は、受験生が学生であることが多く、学生の間に勉強をして受かることが多いです。
そうすると、社会人の割合が圧倒的な弁理士試験と、学生の割合が圧倒的な他の士業の試験とを単純比較できません。
これは言い換えると、もしあなたが定時に帰れるような職場に勤めることができれば、圧倒的に他の受験生と差別化できるといえます。
特に、論文式必須試験問題は受験生の相対評価で合否が決まるということも補足しておきます。
③ 口述試験が簡単になったことにより運の要素がなくなったから
さきほどの合格率にもどります。
極端に合格率が減っている年から口述試験が易化しました。
今では合格率は90%後半です。
口述試験は、採点官の裁量で決まる試験であり、フェアではないとの指摘がありました。
昔は60%台だったこともあったのです。
このような採点官によって合否が決まりやすいアンフェアな試験は、ほぼ全員が合格することになったので運の要素はなくなったといえます。
このため、次に説明するとおり、正しい努力さえすれば合格できる試験といえます。
④ 弁理士試験では勉強のための努力の方向が明確過ぎる
弁理士試験は、勉強のための努力の方向が明確過ぎです。これが本内容で最もいいたいことです。
本当に難易度が高いようなものは、努力の方向がわからないようなものであり、それが「実務」です。
弁理士試験は、試験範囲の量が多いですが、勉強の型を知っていれば、短期間で合格できます。
論述についても通信講座を利用すれば、問題の読み方・解き方・書き方を一通り学べます。
弁理士試験に必要な教材を最低限揃え、かつ勉強の型を身につければ1~2年で合格は可能です。
では具体的にその努力の方向とはどういうものか?以下に筆者が実践してきた勉強のやり方を解説します。
弁理士試験に必要な勉強時間や対策
弁理士試験に合格するためには、高度な専門知識が求められるため、多大な勉強時間が必要です。
一般的には、1日あたり6~8時間程度、合計で3,000時間以上の勉強時間が必要とされています。
つまり、平均的に3年の勉強期間で合格できるということになります。
ただし、個人差が大きいため、自分自身の状況に合わせた勉強時間を設定することが重要です。
筆者の場合、おおよそ1,500時間程度の勉強時間で合格できました。
その勉強法を解説すると以下のとおりです。
ポイント
1.通信講座の入門・基礎動画をひととおり全部見る
2.次に、一単元ごとに知識を定着して、定着した知識を確認するために過去問を解く
3.最後に、過去問で解けなかったところをしらみつぶしにつぶすために何度も解いていく
4.2と3を繰り返す
この勉強法は、筆者が弁理士試験で1発合格したときに使った勉強法であり、誰にでも役に立つものと自信をもって言えます。
詳しい勉強法はこちらの記事で徹底解説しています。
-
弁理士試験に必要な勉強時間とは?合格するための勉強法とポイント」
続きを見る
この勉強法は無駄を徹底的に排除して、短期間で合格するための最短の勉強法ですのでぜひご参考に。
なお資格勉強は通信講座をおすすめします。
ここで独学で勉強はだめなのか?通学講座はだめなのか?という意見もあると思いますが、まず弁理士試験はそもそも論述試験が難関であり独学に向いていませんし、通学講座は通学時間がもったいないですし、また自分の好きな時間で好きなタイミングで勉強しにくいという問題があります。
今は通信講座1択が賢い選択と言えます。筆者も通信講座で合格しました。
代表的な通信講座をまとめると以下のとおりとなります。
スタディング | アガルート | 資格スクエア | LEC | |
---|---|---|---|---|
価格 | 88,000円(弁理士 基礎・短答・論文 総合コース) | 195,800円(総合カリキュラム) ※ただし2023年合格目標は30%OFF |
297,000円(基礎・短答・論文パック) | 435,000円(1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括【通信】) |
講座内容 | 講義動画 WEBテキスト 製本版は有料(+16,500円) |
講義動画 フルカラーテキスト 通信講座では珍しく民法対策あり (民法ありの場合239,800円) |
講義動画 フルカラーテキスト 青本講座のレジュメあり(PDF教材) 音声ダウンロード機能は+10,000円 |
通学と通信のいずれかを選べる WEB通信とDVDの両方を選べる |
サポート | 質問はチケット制(有料) | 条件付きで合格者全額返金制度あり | 月1回 林講師との相談会(ZOOM)あり。 ワンクリック質問機能 |
専門スタッフが質問などに回答 専用自習室がある |
合格実績 | 合格者の声あり | 40.91%(令和4年度) | 合格者の声あり | 初回受験合格者5人に4人がLEC初学者向けコース出身とあり(2017年~2022年) |
申込み | こちらから | こちらから | こちらから | こちらから |
評判・口コミの記事 |
※価格・合格実績は変動することがありますので上記の各通信講座のサイトで確認してください。
通信講座はこちらの記事で詳しく紹介していますのであなたに合ったものを選びましょう。
以下試験別に難易度と対策を紹介します。
①弁理士試験の短答試験の難易度「A」
弁理士試験の短答試験が鬼門と言われます。
択一肢問題ですが、全ての問題の選択肢の正誤を判断する必要があります。(「正しいものはいくつあるか問題」)
そして、条文をしっかりと理解する必要があります。
難易度は「A」です。くわしい勉強法はこちらをご参考に。
-
弁理士試験の短答試験攻略方法を1発合格した弁理士が解説します
続きを見る
②弁理士試験の論文試験「必須」の難易度「S」
次に行われるのが論文試験の必須です。
特許実用新案・意匠・商標の3科目あります。
論文試験では、答えはわかっていても趣旨などをしっかりと採点者に伝える答案の書き方が重要となります。
知識のインプットだけでは十分ではなく、答案の書き方(論文の書き方)のアウトプットも重要です。
このため難易度は「S」であり最も難しい試験と言えます。
論文必須対策についてはこちらをご参考に。
-
弁理士試験の論文の攻略法を論文必須に1発合格した弁理士が教えます
続きを見る
論文対策は、独学では厳しく予備校を利用することをおすすめします。
③弁理士試験の論文試験「選択」の難易度「B」
理系の院卒生や行政書士はほぼ免除ですが、それ以外の方は論文試験の選択問題があります。
理系の各専門分野(化学、バイオ、物理など)に加えて民法のいずれかから1つ選択して解答します。
問題のレベルは院卒の入学試験レベルです。
⓸弁理士試験の口述試験の難易度「D」
最後に口述試験がありますが、合格率95%ほどでして簡単です。
ただし油断は禁物です。口述模試は1回受けましょう。対策はこちら。
-
弁理士の口述対策を一発合格者が解説【1番怖いのは〇〇すること】
続きを見る
弁理士試験合格者の筆者の体験談
ここで筆者の弁理士試験の体験談を紹介します。
筆者の場合は、とある企業に勤めていましたが弁理士にステップアップしたいと考え、8月ごろにLECの通信講座を購入しました。
通信講座はDVDで学習できるタイプです。
勉強時間をなるべく確保して、休日は1日8時間くらい自宅で勉強したと思います。
合間の息抜きにジョギングをしていました。
徐銀をすると頭をリフレッシュできて頭の中で勉強したことを整理できるのでおすすめです。
また、休日はなるべく朝に勉強するようにして夜は早めに寝るという習慣をとっていました。
勉強法はさきほど紹介したものであり、この勉強を翌年の5月くらいまで継続しました。
筆者は答練は受けていません。ぶっつけ本番で論文試験に臨みました。
しかし、通信講座についていたレジュメの反復演習で論文の書き方を学び、論文(必須)試験は一発合格しました。
通信講座の費用は当時主流はほぼ大手予備校であり、40万円以上しましたが効率的に勉強してよかったと思います。
このような経験もあり、筆者は通信講座の勉強をおすすめします。
今では格安でも合格できる通信講座もありますので、昔よりも敷居は低いかなと思います。
代表的な通信講座をまとめると以下のとおりとなります。
スタディング | アガルート | 資格スクエア | LEC | |
---|---|---|---|---|
価格 | 88,000円(弁理士 基礎・短答・論文 総合コース) | 195,800円(総合カリキュラム) ※ただし2023年合格目標は30%OFF |
297,000円(基礎・短答・論文パック) | 435,000円(1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括【通信】) |
講座内容 | 講義動画 WEBテキスト 製本版は有料(+16,500円) |
講義動画 フルカラーテキスト 通信講座では珍しく民法対策あり (民法ありの場合239,800円) |
講義動画 フルカラーテキスト 青本講座のレジュメあり(PDF教材) 音声ダウンロード機能は+10,000円 |
通学と通信のいずれかを選べる WEB通信とDVDの両方を選べる |
サポート | 質問はチケット制(有料) | 条件付きで合格者全額返金制度あり | 月1回 林講師との相談会(ZOOM)あり。 ワンクリック質問機能 |
専門スタッフが質問などに回答 専用自習室がある |
合格実績 | 合格者の声あり | 40.91%(令和4年度) | 合格者の声あり | 初回受験合格者5人に4人がLEC初学者向けコース出身とあり(2017年~2022年) |
申込み | こちらから | こちらから | こちらから | こちらから |
評判・口コミの記事 |
※価格・合格実績は変動することがありますので上記の各通信講座のサイトで確認してください。
通信講座はこちらの記事で詳しく紹介していますのであなたに合ったものを選びましょう。
弁理士の難易度のまとめ
弁理士への近道は、教材をすぐに準備して早いうちに勉強にとりかかることです。
弁理士の最大の難関は資格に合格するのではなく、実務を身につけることにあると思ってください。
実務を身につけるにあたり、資格合格は早めにすませておく必要があります。
そして、資格と実務の両方を備えると人生が楽になります。これは筆者の経験上間違いなく言えます。
勉強は継続が重要ですが、行動も重要です。
早いうちに教材を準備してすぐにとりかかることをおすすめします。(すでに受験を始めている同期もいることを忘れずに。)
代表的な通信講座をまとめると以下のとおりとなります。
スタディング | アガルート | 資格スクエア | LEC | |
---|---|---|---|---|
価格 | 88,000円(弁理士 基礎・短答・論文 総合コース) | 195,800円(総合カリキュラム) ※ただし2023年合格目標は30%OFF |
297,000円(基礎・短答・論文パック) | 435,000円(1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括【通信】) |
講座内容 | 講義動画 WEBテキスト 製本版は有料(+16,500円) |
講義動画 フルカラーテキスト 通信講座では珍しく民法対策あり (民法ありの場合239,800円) |
講義動画 フルカラーテキスト 青本講座のレジュメあり(PDF教材) 音声ダウンロード機能は+10,000円 |
通学と通信のいずれかを選べる WEB通信とDVDの両方を選べる |
サポート | 質問はチケット制(有料) | 条件付きで合格者全額返金制度あり | 月1回 林講師との相談会(ZOOM)あり。 ワンクリック質問機能 |
専門スタッフが質問などに回答 専用自習室がある |
合格実績 | 合格者の声あり | 40.91%(令和4年度) | 合格者の声あり | 初回受験合格者5人に4人がLEC初学者向けコース出身とあり(2017年~2022年) |
申込み | こちらから | こちらから | こちらから | こちらから |
評判・口コミの記事 |
※価格・合格実績は変動することがありますので上記の各通信講座のサイトで確認してください。
通信講座はこちらの記事で詳しく紹介していますのであなたに合ったものを選びましょう。