こうした疑問に答えます。
私は、過去に弁理士試験を受験して、「1年弱」の勉強量で以下の試験に1発合格して弁理士試験に合格しました。
短答試験:1発合格
論文(必須)試験:1発合格
口述試験:1発合格
この記事を読めば弁理士試験を始めるにあたり必要な費用がわかります。
また、できる限り費用を抑えて合格するために必要なことがわかります。
目次
- 1 弁理士試験に必要な費用はどのくらいあればいいのか!?
- 1.1 弁理士試験の費用に30万円は高いのか!?
- 1.2 勉強道具に特別なものは不要
- 1.3 通信講座を選ぶべき理由
- 1.4 低費用で短期合格するために重要なこと
- 2 まとめ|試験勉強を早めに始めることが重要です!
弁理士試験に必要な費用はどのくらいあればいいのか!?
弁理士試験に必要な費用はどのくらいあればよいのでしょうか。
弁理士の資格を取りたいと思っている方で、実際に試験勉強にかかる費用が気になる方は多いと思います。
これに対して結論をいうと、必要な費用はおおよそ「30万円」ほどあればよいです。内訳は以下のとおりです。
・受験費用 ¥12,000
・教材
・四法対照 ¥3,888(Amazon価格)
・青本(工業所有権法逐条解説)
¥8,640(Amazon価格)※ただし、特許庁からPDFデータを無料で入手可能
・判例集(知的財産法判例教室)
¥3,024(Amazon価格)
・通信講座(資格スクエアの弁理士講座の場合)
¥237,600(2023/3/19現在)
※24年度合格を目指す場合。
これだけで「30万円」いきません。
しかも青本は無料で手に入れるのでさらに安くおさえることができます。
また、四法対照、判例集はメルカリなどの中古で販売されているものを購入すればより低コストに抑えられます。
教材は、「四法対照」「青本」「通信講座」の3本は少なくとも用意しましょう。
これらがないとほぼ受かりません。
「判例集」は、論文対策に持っていた方が絶対いいです。
論文問題で出題される判例は、この判例集の中で紹介されたものである確率がとても高いです。
以下に、「四法対照」と「青本」を紹介しておきます。
ちなみに「青本」についてはPDFデータが特許庁から「無料」で入手可能ですのでサイトを貼りつけておきます。
(四法対照)
- 作者: TAC弁理士講座
- 出版社/メーカー: 早稲田経営出版
- 発売日: 2018/11/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
(青本(工業所有権法逐条解説))
- 作者: 特許庁
- 出版社/メーカー: 発明推進協会
- 発売日: 2017/03/20
- メディア: 大型本
- この商品を含むブログ (1件) を見る
(青本(工業所有権法逐条解説))
PDFデータは無料でこちらのサイト(特許庁)から入手できます。
職場でダウンロードしてコピーするのも良いと思います。(量が膨大なので大変ですが笑)
他にも、各「条約」の基本書、著作権法の基本書、不正競争防止法の基本書も持っていた方がいいですが、これらは「図書館」で借りる程度で問題ありません。
購入を考えてもよい方のためにおすすめの基本書を貼っておきます。
「パリ条約講和」
- 作者: 後藤晴男
- 出版社/メーカー: 発明協会
- 発売日: 2008/02/01
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
「著作権法入門」
- 作者: 島並良,上野達弘,横山久芳
- 出版社/メーカー: 有斐閣
- 発売日: 2016/10/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
「逐条解説 不正競争防止法」
- 作者: 経済産業省知的財産政策室
- 出版社/メーカー: 商事法務
- 発売日: 2019/06/28
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
弁理士試験の費用に30万円は高いのか!?
こうした疑問を持つ方も多いと思います。
結論、弁理士資格を取得すれば、半年で十分回収可能です。
というのも、特許事務所の中には、弁理士手当がつくところもあり、この場合、毎月¥50,000ほどの手当てがつきます。
そのような事務所に転職すれば、半年で回収することがもできますし、今後のステップアップにもつながります。
弁理士手当がつかないところであっても、弁理士の資格をとることにより、年棒アップになる特許事務所もありますし、ある事務所では弁理士の経験年数に応じて初年度の年棒が決まるところもあります。
上記のことからも弁理士資格は早くとってしまうことをおすすめします。
おまけに弁理士資格をとれば、ローリスクハイリターンで独立開業をすることも可能となります。
筆者の場合、弁理士資格をとったおかげで、零細ブラック企業1年弱で退職というキャリアから大手法律事務所へとステップしました。
これは弁理士資格がないとできないことです。
筆者の場合は、弁理士費用40~50万円ほどかかりましたが、あの時ためらわず早めに動いて正解だったと思っています。
もし早めに動いていなかったら今頃どうなったのか。正直ぞっとします・・・
勉強道具に特別なものは不要
勉強道具に特別なものは必要ありません。
紙とボールペンとシャーペンと消しゴムさえあればOKです。
後は、勉強できる環境スペースを確保しておけば十分です。
机と椅子とパソコンぐらいあれば十分です。
通信講座を選ぶべき理由
「通勤講座」は、コストパフォーマンスや勉強の効率性が悪いので、自分でマイペースに勉強できる「通学講座」よりも「通信講座」を選びましょう。
「通信講座」には、LECやTACなどの大手資格スクールが提供する「通信講座」を選ぶことも考えられます。
通信講座の代表的なものとして、「LEC」「資格スクエア」「スタディング」がありますが、この中だと「資格スクエア」一択かと思います。
スタディング | アガルート | 資格スクエア | LEC | |
---|---|---|---|---|
価格 | 88,000円(弁理士 基礎・短答・論文 総合コース) | 195,800円(総合カリキュラム) ※ただし2023年合格目標は30%OFF |
297,000円(基礎・短答・論文パック) | 435,000円(1年合格ベーシックコース インプット+アウトプット一括【通信】) |
講座内容 | 講義動画 WEBテキスト 製本版は有料(+16,500円) |
講義動画 フルカラーテキスト 通信講座では珍しく民法対策あり (民法ありの場合239,800円) |
講義動画 フルカラーテキスト 青本講座のレジュメあり(PDF教材) 音声ダウンロード機能は+10,000円 |
通学と通信のいずれかを選べる WEB通信とDVDの両方を選べる |
サポート | 質問はチケット制(有料) | 条件付きで合格者全額返金制度あり | 月1回 林講師との相談会(ZOOM)あり。 ワンクリック質問機能 |
専門スタッフが質問などに回答 専用自習室がある |
合格実績 | 合格者の声あり | 40.91%(令和4年度) | 合格者の声あり | 初回受験合格者5人に4人がLEC初学者向けコース出身とあり(2017年~2022年) |
申込み | こちらから | こちらから | こちらから | こちらから |
評判・口コミの記事 |
※価格・合格実績は変動することがありますので上記の各通信講座のサイトで確認してください。
第1位「資格スクエア」
料金が安く、講座の質も高い。これ一本でも合格を狙える。
第2位「アガルート」
料金が安い。民法対策もあるため文系出身者におすすめ。
第3位「スタディング」
圧倒的な料金の安さ。論文対策に若干の不安があるが合格者あり。
第4位「LEC」
通信講座が合わず通学講座をとりたいならおすすめの老舗。
この講座は、大手資格スクールの講座の費用のほぼ半額で購入できますので、コストパフォーマンスの点でおすすめです。
「大手資格スクールの方がよくない!?」と思うでしょうが、実際に有料講座を受けてみたところ、こちらの方が明らかに得です。
その理由は以下のとおりです。
・大手資格スクールの通信講座の価格のほぼ半額
・他の教材に手を出す必要はない
・自分で最初に手を出す必要はない
・論文対策は真似ればOKでやりやすい
これについては詳しくは過去記事でも書いています。
-
【2023年】資格スクエアの弁理士講座の評判・口コミは最悪か最高か?
続きを見る
「2023年向け『基礎・短答・論文パック』」のコースは「こちらのサイト」から申し込みできます。
資料請求は、こちらのサイトから請求可能です。ここで氏名など必要な情報を入力して、送信します。これで「終わり」です。たったこれだけです。
するとメールでPDF資料が届きますのでこちらを読んで参考にするのもよいと思います。
資格の合格のためには、スタート時期を少しでも早めることが重要です。
弁理士試験のための必要な勉強時間は2000時間~3000時間ほどですので早めにスタートしてこれだけの時間を確保しないとあっという間に5月になって試験が始まってしまいます。
今すぐにでも行動して試験勉強をするべきです。
低費用で短期合格するために重要なこと
低費用で短期合格するために重要なことは、教材をあれこれと買いためないことです。
教材は必要最小限のものとしてそれらを徹底的にやりこみます。
特に資格スクエアの弁理士講座は、ボリュームが豊富であり、これだけあれば十分であり、他の教材を揃える必要がありません。
模擬試験については受けなくてもよいかなと思います。
実際僕も受けませんでしたが短期合格できました。
資格スクエアの弁理士講座では、論文の書き方・解き方を徹底的に解説しているため無理に模擬試験を受ける必要もないと思います。
これだけで28万円の比較的安いコストで試験勉強できます。
僕の場合は40~50万円でしたので結構値が張りました。
しかし弁理士の資格をとって実務ができればすぐに回収できる値段ですのでここは惜しみなく短期合格することに集中させましょう。
まとめ|試験勉強を早めに始めることが重要です!
最後に、試験勉強のタイミングは早いことに越したことはありません。
ぐずぐずしているとあっという間に12月になり試験勉強のための時間がなくなってしまいます。
まずは試験勉強のための教材を揃えることから準備を始めた方がよいです。
値段は張りますが、大手資格スクールと異なりコスパに優れるので是非購入してみるのがよいと思います。
第1位「資格スクエア」
料金が安く、講座の質も高い。これ一本でも合格を狙える。
第2位「アガルート」
料金が安い。民法対策もあるため文系出身者におすすめ。
第3位「スタディング」
圧倒的な料金の安さ。論文対策に若干の不安があるが合格者あり。
第4位「LEC」
通信講座が合わず通学講座をとりたいならおすすめの老舗。
弁理士試験の勉強法もあわせてご覧いただければ参考になるでしょう。
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弁理士試験に必要な勉強時間とは?合格するための勉強法とポイント」
続きを見る
以上